酒場遺産
ディープジャパン。今や都市開発の中で消えようとしている古くから続く酒場。日本の生活文化が凝縮されている酒場を「酒場遺産」と名づけた。これから十年後、ここで紹介する酒場のうちいくつが残っているだろうか。
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まきしま酒場(御徒町 老舗酒屋立呑み)
大正時代から続く酒店である。牧島酒店は御徒町駅を出て山手線より一本東より通りにある酒屋である。夕方ともなれ場、酒屋のカウンターに、地元の人、通勤帰りのサラリーマンがたくさん集まってくる。主人は小樽出身の70才。その年齢に見えない主人は開店の間、自分でも酒を飲み、集まった客と実にいい感じで会話を交わす。奥さんもカウンターに入る。チャッミーという名の猫が店の中をうろうろする。

この店で驚くのはその料金だ。ビールの大瓶370円というのは、まさに酒屋から仕入れる価格そのままだ。この酒屋では火を使わないので、全てつまみは「乾きもの」だが、これが侮れない。先日店に入ったとき、僕はビールを頼んだ後、つまみとして、さまの水煮の缶詰(300円)、湿ったグリーンピース(150円)、湿ったピーナッツ(150円)。どれも絶品と言って良い旨さだ。椅子は1脚もなく、ミカン箱を重ねたテーブルがおいてあるのみ。

酒は菊正宗の熱燗(270円)の他、八海山、補佐鶴などが300-400円で呑める。酒を飲んでいるうちに、段々とまわりが騒がしくなってきた。地元の客が何か歌を歌い、まわりの客達がそれをはやし立てる。そんな下町の共同体の感覚がこの酒場には残っている。(志)

店主

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テーマ:居酒屋 - ジャンル:グルメ

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body> このごろ酒場や居酒屋の本が充実してきました。私は太田和彦氏、吉田類氏、大川渉氏の本を愛読しています。中でも大川渉氏らの著した「下町酒場巡礼」は名著。紹介されている酒場の幾つかはこの10年間に姿を消しました。 https://www.fis.jfma.or.jp/fis/front/htm/research/scm10/image/scm10_2003wwp_dallas_illust.pdf