酒場遺産
ディープジャパン。今や都市開発の中で消えようとしている古くから続く酒場。日本の生活文化が凝縮されている酒場を「酒場遺産」と名づけた。これから十年後、ここで紹介する酒場のうちいくつが残っているだろうか。
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和光(茅場町の不思議貝焼屋台)
友人の紹介で実に不思議な酒場を訪れた。茅場町の永代通りから八丁堀方面に少し裏通りに入った所にある。「会員制」の小さな張り紙。曇りガラスの内側に赤提灯の明かりが幽かに見える。店であるかも外からはよく分からない。戸を開けるとソコには土間にリヤカーの屋台が無造作に置かれ、網で貝を焼いている。廃屋のような住宅を改造した店の置くには幾つかの小さな部屋がある。築地で仕入れたという活貝は絶品。3000円コースではマテ貝、蛤、亀の手、フジツボ、栄螺、牡蠣、とこぶし等が供される。網で焼くと貝の破片が飛んで土間に散らばる。2000円コースもある。酒は全てセルフサービスで500円。生ビールの他、田酒、酔鯨、七笑、八海山など銘酒が揃っている。一升瓶から自分で竹のカップに注ぐのだ。
この店は築地の料亭「和光」の名を継いでおり、現在の主人は料亭の息子らしい。主人は若いときに音楽活動を行っていたという。店の廊下に置かれた古いピアノで弾き語りを披露してくれる。ミュージシャンの仲間も多く、ロックボーカリスト、ジャズセッション等が時折はいる。不思議にアットホームな空間だ。客はこの廃屋に似合わず、物好きな大人の男女で溢れている。下町っぽくはないが、ディープで魅力的。
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body> このごろ酒場や居酒屋の本が充実してきました。私は太田和彦氏、吉田類氏、大川渉氏の本を愛読しています。中でも大川渉氏らの著した「下町酒場巡礼」は名著。紹介されている酒場の幾つかはこの10年間に姿を消しました。 https://www.fis.jfma.or.jp/fis/front/htm/research/scm10/image/scm10_2003wwp_dallas_illust.pdf