酒場遺産
ディープジャパン。今や都市開発の中で消えようとしている古くから続く酒場。日本の生活文化が凝縮されている酒場を「酒場遺産」と名づけた。これから十年後、ここで紹介する酒場のうちいくつが残っているだろうか。
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銚子屋(小岩住宅街 無名の名店)
ディープ度***、食と酒****
JR新小岩駅と京成小岩駅のちょうど中間の住宅街。住宅ばかりの場所に、赤提灯がポツンと光る。店は小さく客もあまり来ないようだ。銚子出身の老夫婦がやっている店で既に50年近いという。
私たちの他は、初めは2時間、誰も入ってこず、最後に二人の女性が入ってきたのみ。しかし、丁寧に料理された独創的な料理だった。「銚子の海草」は海草を刻み観点で固めたもの。「天麩羅盛り合わせ」はワカサギ、海老、穴子など様々な小魚を揚げたもの。その他、「カレイの煮付け」、「牡蠣のから揚げ」、「富貴豆」、「焼きそば」。どれも絶品だった。どれも400円から600円と安い。飲み物もホッピー330円、チューハイ250円と安い。古い8トラックのカセットで昔の流行歌を掛ける。タイムスリップしたような想いになる。この店では時間が止まっている。この老夫婦もそうだろう。
年中無休で、朝7時から夜の10時まで営業している。「最近はほとんど若い人は来ない。朝から失業した人が来るくらいかな。」と全く欲がない様子。コストを切りつめて細々と長く店をやっている。店の中には年代物デコラ張りのテ-ブル、8トラのカラオケセット。チューハイは、親爺がバーテンダーのように中ジョッキ-に炭酸をまるごと一本ドバドバといれ、自家調合の焼酎を注ぎ込む。分量は量ったようにぴったりとジョッキ一杯になった。

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ミツワ(立石 海鮮と焼きトン)
ディープ度***、食と酒*****
立石では「宇ち多」とならび、あるいはそれ以上に素晴らしい酒場だ。酒場遺産「立石仲見世商店街」の本通りから一本裏に入ったアーケードの一角に「ミツワ」はある。4時半開店から、すぐ客で一杯になる。店の外の簡易設置のテーブルも人出一杯だ。人気の店だ。約15分待って、一番奥の畳敷きの手前にあるテーブルに相席で通された。近所で会社を経営しているという老夫婦と話が弾んだ。
瓶ビ-ル大500円、酎ハイ300円、ウィスキ-ハイ300円、日本酒300円。モツ焼きはシロ・タン・ナンコツ・レバー・カシラ・アブラが2本セットで170円。煮込250円、酢の物250円、そしてお薦めなのが、刺身盛り合わせ500円。日替わりと言うが、この日に出されたハマチの刺身は絶品だった。天然のものだという。03-3697-7276。
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江戸っ子(立石 夕刻から煙立つ焼きトン酒場)
ディープ度**、食と酒***
京成立石駅から歩いて約5分。呑んべえ横町を通し越すと、夕方早くから「江戸っ子」は地元の客であふれている。4時半開店。それまで不機嫌そうに店の支度をしていた主人。50人位は入りそうな大きな店内は既に焼きトンの煙が立ちこめている。飲み物は、この店特製のハイボール300円。客は「ボ-ル」とオーダーする。元気な下町酒場だ。焼きトンは大きなサイズで、塩、タレ、ニンニク辛タレ、味噌と4種類のタレから選べ、値段は4本で270円と、安い。煮込みは信州白味噌で、豆腐入りは特に旨い。閉店9時。
メニューはビンビ-ル大550円、特大生ビ-ル700円、生中600円、酒合300円 酎ハイ300円 ウイハイ320円 デンキブラン320円、焼きトン4本280円。ホルモン刺し、ガツ.シロ、タン、コブクロ、レバ-など280円。つまみは、蕨、マメもやし、おしんこなど各170円。

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body> このごろ酒場や居酒屋の本が充実してきました。私は太田和彦氏、吉田類氏、大川渉氏の本を愛読しています。中でも大川渉氏らの著した「下町酒場巡礼」は名著。紹介されている酒場の幾つかはこの10年間に姿を消しました。 https://www.fis.jfma.or.jp/fis/front/htm/research/scm10/image/scm10_2003wwp_dallas_illust.pdf