酒場遺産
ディープジャパン。今や都市開発の中で消えようとしている古くから続く酒場。日本の生活文化が凝縮されている酒場を「酒場遺産」と名づけた。これから十年後、ここで紹介する酒場のうちいくつが残っているだろうか。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
伊勢籐(神楽坂 美意識の和空間)
ディープ度*****、食と酒*****
伊勢籐は神楽坂を飯田橋から上がり、坂が終わり掛けたあたりを右手の石畳の路地を入った右手に、ひっそりと在る。低い軒が印象的な民家風の和建築だ。内部の空間の美しさは比類ない。暖簾をくぐると土間にL字型の木製のカウンターがあり、ひとりの客はここで店主と言葉を交わしながら酒を呑む。右手と左手に6畳から8畳程度の座敷があり、右手の部屋は坪庭と一体化している。
床に飾られた掛け軸。一輪の花。夏でも冷房はないが、坪庭からの冷気が軽く吹き抜ける。東京でもっとも美しい酒場のひとつだろう。

お通し(ホヤ塩辛・貝の粕漬けなど3品)豆腐と青菜の味噌汁がまず出される。酒は燗酒と常温。美しい形の徳利とお猪口で出される「白鷹」は、呑み口が良い。ビールはない。その他、明太子、イナゴ、烏賊の黒作、くさや、皮剥、エイのひれ、たたみいわし、丸干、みそ田楽、納豆、豆腐。選び抜かれ絞り込まれたメニューだ。新宿区神楽坂4-2。17時から21時半営業。土日祝休。

P7120424.jpg

P7120415.jpg

P7120404.jpg

P7120405.jpg

P7120417.jpg

スポンサーサイト
田むら (靖国通り江戸情緒粋酒場)
ディープ度****、食と酒****
靖国神社脇の靖国通りから細い横道を入ると、ビルの間に江戸情緒を残す「田むら」がある。街路樹の美しい都会的な靖国通りからたった20メートル入っただけで、エアポケットのような空間がある。二階の座敷は女郎屋のような雰囲気。着物の女性が迎えてくれる。

おまかせ六本串1,200円、ねぎま220円、白レバー 200円、砂肝180円、つくね250円 、ささみ220円、手羽先220円、皮200円、なんこつ200円 、ぼんじり250円、合鴨 400円、つくね青じそ巻300円、アスパラ肉巻300円、しいたけ250円。お造り盛合わせ 1,800円、まぐろ刺し 900円 、牛たたき900円、とりわさ600円、鶏皮ポン酢500円 、青菜のおひたし450円。酒は江戸地酒「澤乃井」。燗酒二合1,200円、大辛口 二合 1,400円、一合 800円。純米生酒四合瓶 2,300円、大吟醸四合瓶4,000円。東京都千代田区九段南3-7-1、03-3261-9546。

P6230003.jpg

P6230011.jpg

P6230018.jpg

P6230019.jpg


body> このごろ酒場や居酒屋の本が充実してきました。私は太田和彦氏、吉田類氏、大川渉氏の本を愛読しています。中でも大川渉氏らの著した「下町酒場巡礼」は名著。紹介されている酒場の幾つかはこの10年間に姿を消しました。 https://www.fis.jfma.or.jp/fis/front/htm/research/scm10/image/scm10_2003wwp_dallas_illust.pdf