酒場遺産
ディープジャパン。今や都市開発の中で消えようとしている古くから続く酒場。日本の生活文化が凝縮されている酒場を「酒場遺産」と名づけた。これから十年後、ここで紹介する酒場のうちいくつが残っているだろうか。
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あぶくま(東十条 会津の料理と酒)
★ディープ度**、食と酒****
東十条駅は南北ホームが長い。駅の東側は沖積平野のフラットな下町の商店街。京浜東北線の駅を堺に西側が洪積台地の高台となっており、十条に続く起伏のある地形だ。東十条駅北口から細い歩道を上ると都道460号線にぶつかる。右方向に歩き約50m、右側に「あぶくま」の看板が見える。夫婦の経営しているカウンター8席、奥の座敷は2-3人がやっと座れる小さな店だ。福島県会津出身で27年前にこの店を始めたという。酒は二本松の栄川。料理は手作りでどれも旨い。炉端とあるが、惣菜類は特に旨い。サンマ塩焼き500円、ハマチ照り焼き650円、ナメコおろし300円、筋子磯巻き500円など。



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斎藤酒場 (十条北口艶酒場)
★ディープ度*****、食と酒の満足度****
北区上十条2-30-13。JR十条駅北口ロータリー右手の十条銀座プチロードを入り、20mくらい歩くと、すぐ左側に「創業昭和三年 大衆酒場 斎藤酒場」と暖簾が出ている。昭和の妓楼を思わせる店構え。元々は酒屋だったが、戦争で男手がなくなり、残った女性で酒屋の一角で酒を飲ませるようになったのがこの店の始まりだという。テーブル席は10席が2台、8席が3台。厚みのある木のテーブルだ。古いポスターが貼られた異次元の空間。くらげ刺300円、串かつ200円、石もちフライ250円、ポテトサラダ200円、カレー野菜コロッケ200円、ハイボール250円、泡盛210円、澱酒180円。

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body> このごろ酒場や居酒屋の本が充実してきました。私は太田和彦氏、吉田類氏、大川渉氏の本を愛読しています。中でも大川渉氏らの著した「下町酒場巡礼」は名著。紹介されている酒場の幾つかはこの10年間に姿を消しました。 https://www.fis.jfma.or.jp/fis/front/htm/research/scm10/image/scm10_2003wwp_dallas_illust.pdf